認定農業者制度は、平成5年に制定された農業経営基盤強化法により農業を頑張ってやる農家が、自分の夢を数字に表し、将来の経営のあり方をはっきりさせます。これを京都府の基準により各市町村が認定し「農業のスペシャリスト」として各関係機関が具体的な支援を行い、農業経営の確立をめざし、地域農業の発展をも促すものである。
農業の担い手不足が深刻化する中で、農業を職業として意欲と能力の有るプロの農業経営者を育成・確保していくことが農政の重要な課題となっている。すなわち効率的で安定した魅力ある農業経営を目出す農業者が自ら作成する農業経営改善計画達成・農業経営の拡大に向けて様々な支援措置を講じていこうというものである。又、農業者の方々には、認定を受けることで、誇りと意欲を持って農業経営の改善・発展、農業経営者としての自覚を高めていくことを期待してる。

やる気のある農業者を支援する認定農業者制度とは

本町は、地図上では京都府南部木津川の左岸に位置し奈良県、大阪府に接している。耕地は沖積層の湿田を主とする平坦地と西部の生駒山系に属する半山間地の丘陵部よりなり、盆地特有の気候で昼夜の温度格差はあるが、適度な雨量と温暖な気候に恵まれた地域で風水害は少ない。河川扇状地的な地形で土壌は肥沃な砂壌土で水稲を中心に古くは主にスイカ、麦、三度豆、高度経済成長以降施設園芸が導入され盛んになっている。現在施設園芸での良品周年生産をし、作型を考慮した京野菜(伏見甘長青トウガラシ、万願寺トウガラシ、花菜、水菜、えびいも)いちご、エンドウ豆、花壇苗など町内の地域性を生かした産地作りをしている。特に青トウガラシは京都市場において初夏には市場占有率70%になる地域特産物です。
イチゴでは市場出荷は減少傾向にありますが、観光農園として農業法人格を有し、年間3万人の入園者があり、既に軌道に乗った運営が行われている。川西スイカについても平成15年度より水稲不作付け田を利用し再生の取り組みが進みつつあります。
土地利用型作物では、認定者を中心とした担い手に規模の拡大を志向する農家や、施設園芸による集約的経営を展開する農家を育成する。また兼業農家や他産業からの退職者の農家についても、集落営農や直売組織を通じて地産地消を推し進める原動力になってもらい、労働力の提供や農地の貸借等を推進し地域複合としての農業発展を目指しています。
しかしながら、本町としては後継者不足や集落のリーダー不足という人的問題を抱えており、集落の機能向上のためにも新たな農業者の確保が重要である。その為には農業経営の合理化、省力化の推進が可能なように集約的、整形的な形態となる農地の基盤整備を進めるとともに、市場のニーズを的確に把握し
、積極的に高付加価値作物を推進することが必要となっている。

精華町の農業

地域水田農業の改革における基本的な方向

地域農業の特性